ひょっとしていじめ?わが子に現れる20の「異変」 すぐに謝る、わざと明るく振る舞う…

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ところが現実には、適切な対応がないまま重大事態に発展し、親子で孤立を強いられているケースが少なくありません。いじめ問題に詳しい「いじめ構造変革プラットフォーム(Platform of Ijime-Structure Transformation. 通称:PIT)」の代表理事である竹之下倫志氏はこう指摘します。

「被害者の保護者からは、『どこに相談していいのかがわからない』『国や自治体の電話相談では、具体的な対応策は何も教えてくれず、改善しない。アドバイスにならない』といった声のほか、スクールカウンセラーやスクールロイヤー(法律の専門家)だと学校に雇用されているという関係性から、どうしても学校寄りの立ち位置になりがちだといった批判もある」

また、校長や教員、専門家は異動もありますから、最終的には被害者家族が孤立せざるを得なくなるようです。

いじめられてつらい、でも言えない

これは少々ショッキングな事実なのですが、「『子どもは自分がいじめにあっても学校には相談しづらい』ということを前提にしておいたほうが無難だ」と竹之下氏は強調します。

PITによる調査では、「(自分が)いじめを目撃したときは先生に言う」と答えた割合が5割を超えているのに対し、「(自分が)いじめられたら言う」と答えた割合はたった1割にまで激減することがわかっています。

つまり、学校には自身の被害を相談しにくい一方で、まわりで目撃した場合にはどこかにその情報を届ける可能性が高いということです。また、家庭でも家族に知られたくないと我慢したり、恐れで気持ちが萎縮していたりしている場合があります。

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