ひょっとしていじめ?わが子に現れる20の「異変」 すぐに謝る、わざと明るく振る舞う…

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1. スキンシップを大切にする

スキンシップは子どもの情緒を安定させ、脳が愛情ホルモンと呼ばれる「オキシトシン」を分泌します。「オキシトシン」が分泌しやすくなると、周囲の人と温かい人間関係が築きやすくなると言われています。

2. 失敗も包み隠さず見せる

親が失敗して落ち込んでいるところも包み隠さず、そこから立ち直る姿まで見せれば、子どもも失敗や困難を怖がらなくなり、挑戦する心を持ち続けられます。

3. 家族会議を開く

普段からのコミュニケーションが大切なので、定期的に家族会議を開くと、子どもは自分の気持ちを表現しやすくなります。

何より本人の希望を「最優先」に

②普段から学校や他の家庭とのつながりを持つ
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まわりで目撃した子どもがどこかにその情報を届けてくれる可能性は高いので、普段から情報を得やすいつながり、学校や他の家庭とのネットワークを普段から確保しておくことはとても有効です。

いじめが発生してからだと対立構造になりがちで、誰が悪かったとか、過去の話ばかりになってしまい、被害者側は孤立のループにはまっていくことが多いため、起きる前からの連携が重要です。

➂本人の希望を最優先にする

子どもがいじめられていることがわかれば、親やまわりの大人は、「どのようなことがあっても絶対守ってやる」 「あなたの味方だよ」 という強い姿勢を子どもに伝えます。

ただし、事実関係を急いではっきりさせようとしたり、「がんばれ」「しっかりして」などと励ましたりすることは、かえって逆効果になる場合があります。本人が置かれているつらい状況を理解し、共感を寄せつつ、本人が望む解決策を最優先することが大切です。

加藤 紀子 教育ジャーナリスト

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かとう のりこ / Noriko Katou

1973年京都市生まれ。1996年東京大学経済学部卒業。国際電信電話(現KDDI)に入社。その後、渡米。帰国後は受験、英語教育、海外大学進学など、教育分野を中心にさまざまなメディアで旺盛な取材、執筆を続けている。2020年6月発売の初著書『子育てベスト100』はAmazon総合ランキング1位を獲得。17万部のベストセラー本となり、韓国、台湾、中国、タイ、ベトナムでも翻訳出版されている。

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