それでも早期退職したい人にサイドFIREという策 普通の会社員でも実現できるサイドFIREとは?

✎ 1 ✎ 2
拡大
縮小
本
一般的なFIREのイメージは「不労所得だけで生きていく」というものですが……(写真:pictくん/PIXTA)
この記事の画像を見る(6枚)
「働かずに生きていきたい」「場所や時間にしばられず自由な人生を送る」
日々、仕事に追われながら、心の奥底にこのような夢や理想を描いている人も多いことでしょう。そのような中で、いま注目されているのが「FIRE」という考え方です。経済的自立を達成し、早期退職をして自由な人生を手に入れるという生き方です。
FIREの実現には、「株式投資で得られる配当金を不労所得として生活費にする」「生涯にわたって必要な資産を築き、退職後に切り崩す」という方法がありますが、投資家のぽんちよ氏が勧めるのは、「サイドFIRE」という方法です。サイドFIREは、資産をある程度積み上げ、早期退職はするものの、退職後は「資産収入+労働収入」の組み合わせにより生活していく方法です。
本稿では、『めざせサイドFIRE! 個人で生きぬく副業入門』を一部抜粋し再構成のうえ、サイドFIREの考え方、サイドFIREに必要なものについてお届けします。

高年収会社員のみの特権? FIREの厳しい現実

一般的なFIREのイメージは、「不労所得だけで生きていく」というものです。しかし実際に配当金などの不労所得のみで生活費を賄う場合、莫大な資産が必要です。例えば、月20万円(年間支出240万円)の生活費を配当金から生み出す場合には、約8000万円の資産が必要です。

(画像:『めざせサイドFIRE! 個人で生きぬく副業入門』)

もしあなたが「コツコツ積立投資をして10年後にFIREしたい」と考えた場合、10年間で年利5%の運用ができたとしても、必要な積立投資額は毎月52万円。このような積立計画を遂行するためには、「生活費10万円+税金+社会保険料」を加味すると、額面で年収1000~1100万円が必要です。普通の会社員にとってFIREは、手の届かない世界です。

次ページサイドFIREに必要な3つとは?
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事
トレンドライブラリーAD
連載一覧
連載一覧はこちら
人気の動画
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】新興国化する日本、プロの「新NISA」観
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
【田内学×後藤達也】激論!日本を底上げする「金融教育」とは
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
TSUTAYAも大量閉店、CCCに起きている地殻変動
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
【田内学×後藤達也】株高の今「怪しい経済情報」ここに注意
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
トレンドウォッチAD
東洋経済education×ICT