それでも早期退職したい人にサイドFIREという策 普通の会社員でも実現できるサイドFIREとは?
FIREを目指すうえで「節約」は欠かせないテーマです。それは「入金力を高め、資産形成を加速させる」という側面だけではありません。むしろFIREにおいて節約が重要なのは、「FIREするための目標資産額を下げる」ことにあります。
例えば毎月20万円の生活費(年間支出240万円)ならば、不労所得だけでFIREする場合、目標資産額は8000万円です。しかしもし、節約を成功させ生活費が毎月15万円(年間支出180万円)になれば、目標資産額は6000万円に下がります。先ほどの生活費毎月20万円の場合に比べ、目標資産額が2000万円も減少します。
また節約した分、投資にまわす入金力も上昇するため、FIREまでの年数を数年単位で短縮することができます。節約の手法として、「外食を自炊に変える」「コンビニを使わない」「携帯料金を見直す」などが考えられますが、私のおすすめは「家計簿をつける」ことです。
家計簿を記録しながら「その支出は自分にとってよいものであったか?」と自問自答して支出を最適化するとともに、「今の生活費であれば、FIREするためにいくら必要なのか?」という目標額を明確化していきましょう。
サイドFIREを目指すなら重要なのは入金力
社会人にとっての入金力(投資にまわすことができるお金)は、「毎月の収入(会社員としての給料)ー生活費」によって決まります。この入金力を上げれば上げるほど資産形成は加速されます。
例えば、目標資産額が6000万円の場合、積立投資額が毎月10万円だと26年後、毎月15万円だと20年後、毎月20万円だと17年後に到達することができます(利回り5%計算)。
入金力上昇の大きなカギは節約ですが、会社員としての給与所得のみであれば、収入の上限、すなわち入金力の上限が決まってしまいます。
いかに早期に退職するか、そのためには給与所得以外の収入を作り上げる必要があります。また、副業収入があれば退職後に配当金だけで生活費を賄う必要がなくなるため、目標資産額自体も下げることができます。
会社員として給料を上げるための「残業」や「転職」という選択も考えられます。もちろん資産形成と同時にキャリアアップや年収アップ転職も有効ですが、サイドFIREの早期実現を目指すのであれば、退職後の収入源を作るうえでも、副業をすることが非常に重要だと私は考えています。
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