初代がセンター、2代目がアッパー配置だったメーターは、一般的なステアリング前方に移設された。大型のディスプレイが中央に置かれるのは、近年のクルマの通例。インストルメントパネル上部が、シート生地貼りとなるのが、シエンタとしては新しいところだ。
内装色は「フロマージュ」「ブラック」「カーキ」の3色をラインナップ。カーキ内装については、「ファンツールパッケージ」という無償のパッケージオプション扱いとなり、これを選択すると、通常はブラック仕上げとなるBピラーがボディ同色となる。
装備の面では、オプションながら天井サーキュレーター、ステアリングヒーター、非常時給電システム付きのAC100V/1500Wアクセサリーコンセントが装着可能となり、上級グレードの「Z」に後席用サンシェードが標準装備されるなど、快適性を向上させるアイテムが充実した。
パワートレインは、従来型と同様に1.5リッターのガソリンとハイブリッドが用意されるが、どちらもエンジンにはダイナミックフォースエンジンに。ガソリン車には、Direct Shift-CVTが組み合わされた。
WLTC走行モード燃費は、ガソリン車が最高18.3km/L、ハイブリッド車28.8km/L。4WDが用意されるのはハイブリッドのみで、電気式4WDの「E-Four」となる。
安全運転支援システム「トヨタセーフティセンス」には、歩行者の横断など“リスクの先読み”を行う「プロアクティブドライビングアシスト」を搭載。高度運転支援技術「トヨタチームメイト」の機能である駐車支援システム、「アドバンストパーク」も設定された。トヨタセーフティセンスの単眼カメラを用いるドライブレコーダーも、オプションで装着できる。
価格は195万~310万8000円
グレード構成は、「X」「G」「Z」の3タイプが用意され、それぞれでガソリン/ハイブリッド/ハイブリッドE-Four、さらに5人乗り/7人乗りが選択できる。
価格は「X・ガソリン・5人乗り」の195万円から「Z・ハイブリッドE-Four・7人乗り」の310万8000円まで。見た目の華やかさや装備の内容を見ると、上級仕様のZを選びたくなるが、果たして売れ筋はどれになるのだろうか。
ヒットモデルのフルモデルチェンジだけに、新型シエンタが売れることは間違いない。気になるのは、半導体不足や部品供給の遅延から起きている“納期遅れ”だ。購入するタイミングやグレード・オプションなどによっては、半年~1年待ちとなる可能性も考えられる。新型シエンタにそそられた人は、早めにディーラーへ問い合わせることをオススメしたい。
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