東海カーボンは主力の石巻工場が冠水の被害で操業再開のメド立たず【震災関連速報】
カーボンブラック首位の東海カーボンの石巻工場(宮城県石巻市重吉町)は、11日に発生した東日本巨大地震の影響で、操業再開のメドが立たない状態だ。
石巻工場では地震直後に5~6m級の津波が押し寄せ、敷地内の製品や車が流される災害に見舞われた。設備も冠水し、すべての生産ラインを停止している。ただ、従業員は敷地内の8m級のビルに避難し無事だった。
石巻工場は、タイヤに使うカーボンブラックを生産する拠点として、年産6万トンをつくる国内で2番目に大きい工場。現在、国内の他工場や海外工場での代替生産を含めた検討を始めている。
また、子会社の東海高熱工業のエレマ発熱体生産拠点である仙台工場(宮城県柴田郡柴田町中名生字佐野)も操業停止に追いこまれており、東海カーボンは12日に対策本部を設置し、被害の把握に全力を挙げているが、現地との連絡も取りづらい状況で、短期での復旧は難しいもようだ。
(山内 哲夫 =東洋経済オンライン)
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