「夏休みは自室で勉強するな」東大生が言い切る訳 受験の天王山である夏に勉強の質を上げるコツ

✎ 1〜 ✎ 22 ✎ 23 ✎ 24 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小
2/7PAGES
3/7PAGES
4/7PAGES
5/7PAGES
6/7PAGES

いかがだったでしょうか。習慣が人を作る、というのは本当によくある話です。例えば、毎日お風呂に入る人が多いと思いますが、お風呂に入るのを苦痛に思う人は少ないのではないでしょうか。

「毎日お風呂に入れて偉い!」なんてことはなかなか聞かないセリフですよね。でもよく考えると、お風呂に入るのってめちゃくちゃ重労働ですよね。お風呂を掃除して、湯を張って、衣服を脱いで、シャンプーを使って……非常にいろんな行動をしなければならないはずです。

しかしそれにもかかわらず、お風呂場に行って「さあまずは何をしようか」といちいち考えて身体を洗っているという人はいないのではないでしょうか。お風呂に入るとき、行動することはほとんど意識されることなく、自然にお風呂で身体を洗っていることと思います。

なぜそんなことができるかというと、それは「何度もそういう行動をしていて、自分の身体に染みついているから」です。何度も何度も繰り返している行為で、習慣化されているから、ほとんど無意識的にそういう行動をとることができるのです。

「家は休む場所」というイメージがあるとはかどらない

勉強も同じです。習慣化がなされていないと、行動に移せないのです。僕が「自分の部屋だと、なかなか勉強の質が上がらないかもしれない」と言ったのは、家だと勉強の習慣がついていないことが多いからです。

例えば「学校や職場は仕事したり勉強したりする場所である」というイメージがついている人も多いでしょう。そして実際に行ってみると、自分以外の人間も勉強したり仕事をしたりしているので、そこで活動することは「習慣化」されています。無意識に勉強も仕事もできてしまうわけです。

しかし、家は勉強や仕事のルーティンができていない場合が多いです。リモートワークが普及したり、休校で家での勉強することが増えたりしているとはいえ、まだまだ家は「休む場所」というイメージが固定化されてしまっていることが多いでしょう。

だから、「この夏は家で勉強しよう!」と思ってもなかなかうまくいかない場合が多いのです。

ということでおすすめなのは、外に出て自習室に行ったり、リビングで勉強したりすることです。東大生の中には、「自習室で勉強するためだけに塾に行く」という人も少なくありません。別に何かを習いたいから行くわけじゃないけれど、自習するスペースがあったほうが勉強がはかどるから、という理由だけで塾に行く選択をしていた人も多いのです。

7/7PAGES
西岡 壱誠 ドラゴン桜2編集担当

著者をフォローすると、最新記事をメールでお知らせします。右上のボタンからフォローください。

にしおか いっせい / Issei Nishioka

1996年生まれ。偏差値35から東大を目指すも、現役・一浪と、2年連続で不合格。崖っぷちの状況で開発した「独学術」で偏差値70、東大模試で全国4位になり、東大合格を果たす。

そのノウハウを全国の学生や学校の教師たちに伝えるため、2020年に株式会社カルペ・ディエムを設立。全国の高校で高校生に思考法・勉強法を教えているほか、教師には指導法のコンサルティングを行っている。また、YouTubeチャンネル「スマホ学園」を運営、約1万人の登録者に勉強の楽しさを伝えている。

著書『東大読書』『東大作文』『東大思考』『東大独学』(いずれも東洋経済新報社)はシリーズ累計40万部のベストセラーになった。

この著者の記事一覧はこちら
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事