「夏休みは自室で勉強するな」東大生が言い切る訳 受験の天王山である夏に勉強の質を上げるコツ

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いかがだったでしょうか。習慣が人を作る、というのは本当によくある話です。例えば、毎日お風呂に入る人が多いと思いますが、お風呂に入るのを苦痛に思う人は少ないのではないでしょうか。

「毎日お風呂に入れて偉い!」なんてことはなかなか聞かないセリフですよね。でもよく考えると、お風呂に入るのってめちゃくちゃ重労働ですよね。お風呂を掃除して、湯を張って、衣服を脱いで、シャンプーを使って……非常にいろんな行動をしなければならないはずです。

しかしそれにもかかわらず、お風呂場に行って「さあまずは何をしようか」といちいち考えて身体を洗っているという人はいないのではないでしょうか。お風呂に入るとき、行動することはほとんど意識されることなく、自然にお風呂で身体を洗っていることと思います。

なぜそんなことができるかというと、それは「何度もそういう行動をしていて、自分の身体に染みついているから」です。何度も何度も繰り返している行為で、習慣化されているから、ほとんど無意識的にそういう行動をとることができるのです。

「家は休む場所」というイメージがあるとはかどらない

勉強も同じです。習慣化がなされていないと、行動に移せないのです。僕が「自分の部屋だと、なかなか勉強の質が上がらないかもしれない」と言ったのは、家だと勉強の習慣がついていないことが多いからです。

例えば「学校や職場は仕事したり勉強したりする場所である」というイメージがついている人も多いでしょう。そして実際に行ってみると、自分以外の人間も勉強したり仕事をしたりしているので、そこで活動することは「習慣化」されています。無意識に勉強も仕事もできてしまうわけです。

しかし、家は勉強や仕事のルーティンができていない場合が多いです。リモートワークが普及したり、休校で家での勉強することが増えたりしているとはいえ、まだまだ家は「休む場所」というイメージが固定化されてしまっていることが多いでしょう。

だから、「この夏は家で勉強しよう!」と思ってもなかなかうまくいかない場合が多いのです。

ということでおすすめなのは、外に出て自習室に行ったり、リビングで勉強したりすることです。東大生の中には、「自習室で勉強するためだけに塾に行く」という人も少なくありません。別に何かを習いたいから行くわけじゃないけれど、自習するスペースがあったほうが勉強がはかどるから、という理由だけで塾に行く選択をしていた人も多いのです。

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