夏休みの学校にリポートにSDGsを題材にする子どもは少なくない。親はどのようなアドバイスをすればいよいか? 専門家からヒントをもらいながら、作成方法を考えた。
次代を担う子どもたちにこそ、関係の深いSDGs。夏休みは親子でSDGsをテーマにリポートをまとめてみてはどうだろう。『図解SDGs入門』などの著書がある日本総合研究所の村上芽さんにもヒントをもらいながら、作成方法を考えてみた。
リポート作成の意義について、村上さんは「何といっても世界中の人たちで議論し、課題を整理して作られたものがSDGs。書かれている内容にはすべて理由があり、誰もが“自分ごと”として考えられる」と話す。
例えば、節電や節水など家庭でできる行動とSDGsとの関連がわかれば、環境問題は身近になる。目標すべてを覚える必要はないが、世界の抱える課題が多岐にわたることを親子で知るだけでも意味があるだろう。考えを文字にして残しておけば、将来読み返したとき、改めて気づかされることもあるはずだ。
教えられただけでは単なる知識
SDGsについての学習は学校でも進められており、子どもたちにとっては既知の内容も多い。だが、教科書的に教えられただけでは単なる知識にしかならない。
その点、日本ユニセフ協会が子ども向けにまとめたWebサイト「SDGs CLUB」は、国連がSDGsを採択した経緯や、目標の達成によって実現したい未来の姿が、動画やデジタル絵本などで示されわかりやすい。平易な言葉で大人でもスッと頭に入ってくるので、まずは親子で一緒に見てみることをお勧めする。
とくに、それぞれの目標の下に定められた「ターゲット」が子ども向けに訳されているので、SDGsの目指す方向性が理解しやすい。関連するデータや映像が添えられている点もリポート作りの助けになるだろう。
リポートのテーマはどのように選べばよいのだろうか。村上さんは「普段の生活での疑問や発見、身近で親しめる自然などから見つけるのがよい」と言う。
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