「膨大な政治ニュース」選び方のコツは、これだ 唯一の正解がないのが政治の特徴、どうする?
このような「ただひとつの正解」が存在しない政治において、わたしたちはどのようにして情報を取捨選択すればいいのだろう。
「正しさ」を過剰に追い求めることは、物事を単純化してとらえてしまうことになりかねず、逆に危険でさえある。
では、どうすればいいのか。わたしが提案する方法は、明快である。「ただひとつの正解」を探し求めるのではなく、情報を発信したりシェアしている人の「姿勢」を問うという方法である。
つまり、その人がどのような「姿勢」や「語り口」や「考え方」で情報を発信しているのかというところを、いちばん重視していくのである。
「より正義を語らない情報」を選ぶ
ここで、2011年の東日本大震災の後に糸井重里さんがツイートした投稿を思い出そう。
https://twitter.com/itoi_shigesato/status/62361426609704960
糸井さんのこの言葉は、まさに政治についての情報収集にも当てはまるものだと思う。
多くの情報は、ツイッターやフェイスブックなどのSNSで流れている。政治についての情報もそうだ。
そして政治の情報について語るとき、過剰に「怒り」や「脅し」や「スキャンダラス」、そして「正義」に突っ走る人たちがたくさんいる。
そういう「過剰さ」から、わたしたちは一歩距離を置き、「正しさ」や「正義」に過剰な人たちではなく、穏やかに静かに、温かいユーモアをもって発信している人たちを信じることである。
「ただひとつの正解」や「正しさ」を過剰に主張する意見ではなく、より「ただひとつの正解」「正しさ」「正義」を語らない人の情報を中心に見ていくことが、「ただひとつの正解がない政治」という分野の情報を選ぶうえでは、大事な姿勢になるのだ。
そして、そのような人たちとともに、政治の情報をシェアし議論をしていくことが、「より良い政治の情報」に近づくためのいちばんの近道なのである。
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