一工夫で絶品「コーヒー」自分でおいしく淹れる技 初心者でも簡単!コーヒーハンターが伝授

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また抽出前にもう一手間かけると、さらにコーヒーはおいしくなります。挽いた粉を茶漉しに入れて軽く振り、微粉を取り除くと一味違ったコーヒーになります。コーヒーの微粉は、嫌な成分が出やすいからです。

ですからコーヒーミルを購入する際の目安として、微粉が出にくい機種を買うことをお勧めします。それは電動であろうと手動であろうと同じです。ミルの良し悪しは「コーヒーの粒度の均一性」と「微粉の少なさ」です。その点では、電動のプロペラ式では均一性は期待できません。

ろ紙の材質は、真っ白な漂白のものがいいでしょう。未晒しの茶色いクラフト紙は見栄えから「エコ」のように思われていますが、実は製造に非常に多くの水を使います。また、紙の匂いもするので抽出面でもマイナスです。白でも茶でも、まずはフィルターを丸めてカップに入れ熱湯を注いでみてください。そこで紙の匂いがするものはコーヒーの香りを削いでしまいますから不向きです。

珈琲店によっては「コーヒーの粉を入れる前にペーパーに熱湯をかけて匂いを落とす」作業をしますが、本来、フィルターに匂いがついていなければ不要な作業です。しかしいつも使っているメーカーの紙で、匂いがなかったからといっても安心はできません。そのときの原料のパルプによっては匂いが出る可能性がありますから、時々フィルターに熱湯をかけて匂いの有無を確認してください。

お湯の注ぎ方にもコツがある

お湯の温度は、87度前後をお勧めします。1投目は粉が湿る程度のお湯を注ぎ、30秒蒸らします。その後はフィルターに直接お湯が触れないようにしながら、円形にゆっくりと注いでいきます。

時々「の」の字を書くように中心にもお湯を注ぎ、湯面の高さをキープしながら2投目、3投目と注いでいきます。サーバーに抽出したい量のコーヒーが落ちるまでお湯を注ぎ続けてください。

必要な量を抽出できたら、すみやかにドリッパーを外します。よくギリギリの湯量で抽出される方がいますが、おいしく淹れるには十分な量のお湯で淹れたほうが得策です。

なお、必要な量を抽出した後に落ちてくるのは「出がらし」です。これも、出がらしだけを飲んでみれば、すぐに理解できるでしょう。出がらしのまずさも一度は試し、知っておくといいかもしれません(ただし、本当に品質のいい豆では、抽出後の出がらしもそれなりに飲めます)。

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