外資系に転職するための「3つの心得」 成功している人は、必ず実行している

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なぜなら、世界でつながって仕事をするうえでは「そんなの日本独自のコミュニーション方法でしょ!」と呆れられるからです。だから、言いません。たとえ同年代であっても、文化基盤はまったく違うので、外資系企業ではしゃべって「お互いの考え」を確認することが、最も優れたコミュニケーションなのです。

なぜ自己ブランディングは必要なのか

外資系企業では、いま仕事をしているからといって、来年も安定的に仕事がある保証はないため、できるだけ短期間に評価を得る必要があります。そのため自己をどんどん出していかないといけません。「この件に関しては彼へ相談するべきだ!」となるように周知し続けるのです。

もし周りの人があなたの存在を知らなければ、それはあなたが「この世に存在していない」という意味になってしまいます。例えば、社内の知らない人と打ち合わせを突然行う機会があります。その際に「お前は誰?なぜこの会議にいるのか?」というところから会話を始めたりします。

「あ、私は瀬戸です。役割と責任は「XX」で、この案件を担当しています(つまり、お前より詳しいから、この件に関してはまず俺に相談しろ!)…」といったことを相手に伝える必要があります。

誰かに「『XX』の件は、誰に相談すればいいの?」となった場合も、まっさきにあなたの名前が出てくるようにしなくてはいけません。

世界の優れたリーダーは自己紹介を通じ、自分の考えや、「なぜ自分が必要なのか」という存在意義を周知する努力を継続的に行っています。だから、SNSも、トップほど積極的にやります。自己ブランディングは社内の関係者はもちろん、社外に対しても重要な活動になります。なぜなら人脈はビジネスの生命線だからです。

ですから、LinkedInのようなサービスは、最大限利用します。この場合、自己紹介の写真はFacebookなどでもよく見られるような、「ちゃらい写真」ではありません。プロフェッショナルを装った白黒写真を利用したりします。

「私はスタートアップの状態からマーケティング(市場開拓)を立ち上げた実績があり、顧客の声を速やかにサービスに反映させるため、世界のエンジニアと円滑に製品を改善していくことができます」(つまり、立ち上げ時期のマーケティングに関しては私に任せろ!)」といった紹介です。つまり「俺はこんな人間だ!」と周知します。

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