3万円で買える高機能モチモチ「圧力IH炊飯器」3選 どんな米も一定水準まで「うまみ」を引き出せる
アイリスオーヤマのKRC-PD30は3合炊きで実勢価格は2万2990円。幅23.6cm、奥行29.9cm、高さ21.7cm、質量は5.3kg。消費電力は713Wで、1回あたりの炊飯時消費電力量は138.5Wh。メニューは無洗米・白米・新米、早炊き、省エネ、おかゆ、カレー、丼、すし飯、冷凍、おむすび、玄米、麦飯、雑穀米、おこわ、炊込み、高速炊き、食物繊維米。無洗米・白米メニューは、かたさ(やわらか・ふつう・かため)と食感(もっちり・ふつう・しゃっきり)を自由に掛け合わせることによって9通りの炊き分けが可能。
さらに、米の銘柄に合わせて炊くこともできる。今回試した中ではメニューが豊富で、米の種類や好みにあわせて細かく制御を変えられる高機能タイプだ。そのぶん操作パネルのまわりに文字が多く、見にくいので最初は設定で迷うかもしれない。
内釜は719gで今回試した中でいちばん重い。内釜の目盛りの文字量が多く、目盛り線もゴチャゴチャしている。無洗米モードで炊飯時間は63分だった。
炊き上がったごはんは粒立ちがよく、つややか。食感はしゃっきりしており、口の中でダマになる感じはなく、ねばりは少なめ。さっぱりしたごはんが好きな方に合っている。
ほかのメーカーには付属していない「洗米棒」もユニークだ。お米をサッと研ぐことができる。量り炊き機能などが搭載されている「銘柄量り炊き圧力IHジャー炊飯器」(KRC-PC30-B)も販売されている。米や水の量を正確に計量し、よそったごはんのカロリーも知りたいという方には、上位モデルもおすすめだ。
炊く量に合わせて「適切な炊飯器の容量」を選ぶ
東芝はみずみずしくつややかで象印はもちもちとした弾力が魅力。アイリスオーヤマはしゃっきりとした粒立ちで、少しかための食感が好きな方に向いている。圧力IHで炊いたごはんに共通しているのはごはんの「ハリ」。特徴は炊飯器によって異なるものの、どれも改めてごはんのおいしさに気づける炊き上がりだった。
今回試した3モデルはコスパが高い。5合炊きの上位モデルは消費電力も1200W以上というものが多いが、毎回2合程度しか炊かないというのであれば、3合炊きで十分だ。電気代も抑えられ、本体価格も3万円前後と安い。
なお、注意していただきたいのは炊く量に合わせて適切な炊飯器の容量を選ぶということ。炊飯器の3合タイプでいちばんおいしく炊ける米の量は2合ほどだ。毎回3合炊くのであれば、3合タイプではなく、余裕をもって5合タイプを選んでほしい。内釜に空間があると対流が起こりやすく、熱が均等に伝わるのでムラなく均等に炊くことができる。逆に炊く量が少なすぎると煮くずれを起こしてやわらかくなるので、毎回少量だけ炊くのであれば3合タイプ以下がおすすめだ。
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