3万円で買える高機能モチモチ「圧力IH炊飯器」3選 どんな米も一定水準まで「うまみ」を引き出せる
東芝ライフスタイル(以下、東芝)の「炎匠炊き」(RC-6PXR)は市販の炊きこみご飯の素を使う場合でも余裕のある3.5合炊き。
実勢価格は2万9360円。幅24.6cm、奥行30.2cm、高さ21.6cm、質量は約5.1kg。消費電力は700Wで、1回あたりの炊飯時消費電力量は123.8Wh(エコ炊飯)。炊飯コースは白米(かため、本かまど、やわらか、甘み炊き、早炊き、エコ炊飯、炊込み、おかゆ)、白米玄米混合、玄米、麦ご飯、雑穀米。内釜は備長炭ダイヤモンド釜で、重さは577g。
細かな火力調整で甘みを引き出す加熱を実現している。炊飯中も途中でカチッ、カチッと音が鳴り、制御を細かく変えていることがわかる。
標準コースの「かまど炊き」で炊飯時間は45分。今回、試した3製品の中で一番短時間だった(ほかは60分以上)。炊き上がったごはんはつややかでふっくらしており、みずみずしい食感。甘さ、粘りのバランスがよく、どんなおかずにも合いそうだ。
しっかりとした弾力、もちもちでかみ応え抜群の「象印」
象印マホービン(以下、象印)の「極め炊き」(NP-RN05)は3合炊きで実勢価格3万3660円。幅約23cm、奥行約32cm、高さ約19.5cm。質量は約4kgとほか2製品と比較するとコンパクトで軽い。消費電力は700Wで、1回あたりの炊飯時消費電力量は111Wh。メニューはエコ炊飯、白米(ふつう)、白米(しゃっきり)、白米熟成、白米急速、炊き込み、すしめし、おかゆ、玄米、玄米熟成、雑穀米、麦ごはん、やわらか。操作はシンプルで迷わずできる。釜は443gととても軽いので扱いやすく、水位目盛りについても、スッキリした表示で見やすい。
炊飯中の蒸気の勢いがあり、蒸気口からシューシューと蒸気が上がるので上部のスペースを広く開けたほうがよさそうだ。炊飯時間は無洗米モードでかたさ、食感は「ふつう」で60分。
炊き上がったごはんは弾力があり、しっかりとした食感でモチモチ。「圧力IH」らしい粘りもあり、薪でくべたかまどで炊いたごはんに近い印象だ。特に冷めてくると、より弾力が増す。かみ応えがあるごはんが好みの方には、こちらがおすすめだ。
お手入れについては少々気になったところも。釜の内側におねばがつき、そこに米粒がくっつきやすく、とれにくい。
なお、象印は炊飯器の種類が多く、選択肢も広い。めずらしい4合タイプ(NW-MA07)も販売している。サイズはほぼ変わらないので、もう少しだけ容量を増やしたいという方は、そちらもチェックしてほしい。
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