世界の英語は「母語なまり」、堂々と話すのが一番 世界の95%の人にとって、英語は母語ではない
日本語なまりの英語を、恥ずかしいと思う人は多い。でも、相手に伝わるのであれば、気にしているのは、自分くらいだ。ネイティブ並みの英語を話したければ、これから少しずつ近づけていけばいい。
英語に自信がなかったら、最初にこんなジョークのひとつでも言えば、気持ちがずっと楽になる。
あのですね。私の英語は、"メイド・イン・ジャパン"なんですよ。
「おかえりなさい」は最高のおもてなし
「アメリカ人は田楽を食うけぇ。朝はハムエッグがいいずらぁ?」
何年か前に、山梨に住む外国や英語とは無縁の叔父から、立て続けに電話がきた。
二世帯住宅に住む息子の家に、アメリカ人が数日、ホームステイすることになり、てんてこまいらしい。
「食事は何を出せば、いいだ? 英語なんかいっさらしゃべらんから、困るずら」
当日、叔父は電話に出るやいなや、「グッドモーニング!」と陽気に挨拶する。
「いっさら通じんずら。ほんでも、楽しそうに笑ってるじゃん。今、昇仙峡に行ってるずらが、帰ってきたら『おかえりなさい』はなんて言うだ?」
Welcome home. / Welcome back.
旅行などで不在だったり、故郷に戻ってきたりした時に、こう言って迎える。毎日、帰ってくる人には言わない。しかも、叔父のところは、赤の他人の家だ。
あえて英語にしたいなら、Oh, you're back. / You're home. になる。
「おかえり」の温かさはない。山梨弁なら「帰ってきたけぇ?」だろうか。私は叔父に伝えた。
今日はどうだった? / 楽しかった?
そんなふうに声をかけるほうが自然よ、と叔父に伝えた。
帰ってくる側の最初のひと言は、「ただいま」の代わりに、Hi. / Hello. といった、いつもと変わらない挨拶であることが多い。