松田さん、「党員100万人」ってマジですか? "直接民主制"の勝算を松田公太議員に直撃
――しかし自民党ですら党員78万人。100万人へのマーケティングは容易ではない。
ITベンチャーの経営者に相談しているが、三木谷さん(楽天会長兼社長、新経済連盟代表理事)から、ネットでの医薬品販売規制の緩和を求めた署名は告知から1週間で16万人集まったと聞いた。楽天の会員数だけでも9500万いる。マーケティングのやり方次第で100万人は狙える。政治家には無理という人が多いが、IT経営者は私と同様の見方をしていた。まずは30万人を目指す。
猪木さんは「誤解されている」
――猪木さんとの合流には異論が多い。松田さんと親和性がありそうなベンチャー界隈の有権者も「なんで猪木と組むんだ」とネット上で反応している。
もともと個人的なお付き合いはあったが、それよりも猪木さんだから、こういう未来志向の党の考え方に賛同してくれた。そもそもこの5人全員が手に職を持っている。猪木さんは言うまでもないが、私と山田太郎さんは経営者出身、山口和之さんは有名な理学療法士。井上義行さんは国鉄の運転手から官僚になった優秀な方。仮に次の選挙で信任されなくても民間で違う形で国に貢献できるだけの人材が集まっている。
――猪木さんのどのあたりを評価しているのか。
猪木さんは、誤解されている。スポーツ紙で「ダァー」「元気ですかー?」とやっているところが取り上げられるが(笑)、日本の政治家として初めて(ノーベル平和賞受賞者の)マララ・ユスフザイさんに会って訪日の約束をもらう一面もある。紛争地帯などでの興行で築いた人脈を駆使して窓口も多い。
パラオの大統領とも親しいし、キューバでは猪木さんのファンだったフィデル・カストロ元議長から島を贈られた。マララさんとの面会が実現したのもパキスタンで表彰され、マララさんの父親がファンだったから。平和外交で存在感を高めていただければ。
――猪木さんは旧日本維新の会時代、北朝鮮への外交姿勢をめぐり党内で孤立し、参院の許可を得ずに訪問したことで党員資格停止にもなった。
猪木さんからすれば「自分は平和のためにやっているのに」という思いだったが、維新分裂後、次世代の党に移ってからも考え方の違いで苦労していた。
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