ド文系もシステム作れる「ローコード開発」の正体 プログラミングはほぼ不要、DX加速にも期待
デジタルトランスフォーメーション(DX)の推進が叫ばれる中、急速に注目を集めているのが、「ローコード開発」だ。
ローコード開発は、できるだけコードを書かずにシステムやアプリを開発する手法やツールのことを指し、プログラミングの経験がない文系人材でも、簡単に開発ができるのが特徴だ。
DXに加え、コロナ禍でのリモートワークの導入により、ローコード開発への関心は高まっている。5000の企業向けIT製品の、約8.5万件のレビューを掲載する「ITreview(アイティレビュー)」のカテゴリー別月間PV(ページビュー)でも、「ローコード開発」が2020年1月から6月にかけてPVが53倍に急伸した。
ローコード開発により、プログラミングせずにアプリケーションをつくれるようになると、IT業界の構造が変わり、非エンジニアに求められる基礎力も変わることが予想される。では、具体的にはどんなサービスがあるのだろうか。
マウス操作だけでシステムが作れるkintone
アイティレビューの「ローコード開発」カテゴリーで最も認知度が高いのは、サイボウズが提供する「kintone(キントーン)」だ。
ITの知識がない現場のメンバーでも、マウス操作だけですぐにシステムをつくれる。例えば、大手鉄道会社が社内ベンチャーでシェアオフィス事業を立ち上げた際、3カ月という短期間で、時間課金のシステムをつくるのにも役立ったという。
キントーンでは、マウス操作だけでデータの入力や表示の画面をつくれる。また、承認などのワークフローや、役割に応じて表示情報を変えるなどの設定もできる。とくに、顧客管理や出張申請など、エクセルで運用している業務のシステム化に使われることが多いという。
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