自分だけでなく周りにも!片づけの7つのメリット 心は軽く、部屋はスッキリ、家族はハッピーに

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②過去に置き忘れていた幸せと再会できる

私が本格的な片づけをして一番驚いたことは、「思い出ってこんなにも忘れていたのか!」ということでした。

片づけをすると、持っていたことすら、すっかり忘れていた物がたくさん出てきます。それを見ると驚くほどに、何十年も思い出しもしなかった昔のことが、次々と甦ってくるのです。

例えば、子どものころに親から買ってもらった物。当時は幼心の「ありがとう」でしかなかった物が、人生経験を重ねたうえで、あらためて手に取ると、親の気持ちが切ないほど理解できるようになっています。忘れていた物との再会によって「ありがとう」の気持ちが、何倍にもふくれあがり、幸せな気持ちをもう一度味わえるのです。

片づけはそんな忘れてしまっていた「幸せ」との再会の連続の時間です。

つらい思い出から学べることがある

③自分らしい生き方が見つかる!

何ごとも表裏一体です。忘れていた幸福と再会できる一方、後悔が湧きあがることもあります。でも、だからといってそこで、片づけなければ思い出さずにすんだのに……なんてため息をつくのは早計です。そこから、これからの、よりよい生き方のヒントが見つかるからです。

私もたくさんの後悔がよみがえりました。だけど、時計を巻き戻すこともできません。

では、どうすれば、その後悔を後悔のままで終わらせず、「これでよかったんだ」という、いい思い出に塗り替えることができるのか。つらい思い出との再会は、それをあらためて考えるきっかけになりました。

後悔の念を引きずるだけでは何も変わりません。反省すべきところはして、「これからどう生きていくことが最善か」という課題と向き合う時間になります。例えば、感情的になってしまい、誰かを要らぬひと言で深く傷つけてしまったという後悔。

その人に対しては取り返しがつかないとしても、これからは感情的になってもひと呼吸置き、相手の気持ちを思いやれる生き方をしていくようにする。そんなふうに後悔が学びとなって「これからの生き方」に変わります。

生きている以上は、いつからでも遅くありません。目をそらさずに考えれば、おのずと自分らしく生きていく道が見えてくるようになるのも、半世紀以上を過ごしたオトナの片づけなのです。

④自己肯定感が高まる!

忘れていた物を見たとたん、記憶から消し去っていた悲しい思い出が甦ってしまうこともあるでしょう。

ですが、順風満帆な人生を歩んできた人など、この世にいるのでしょうか? 皆さん、悲しいことやつらいことがあっても、心に折り合いをつけながら前に進んできたのではないでしょうか。そして、人生を「投げ出さなかったから」、今があるのではありませんか?

それってすごいことです。私たちは十分、毎日を頑張って生きてきたのです。私はつらい思い出と再会したことで、はじめて「よく頑張ってきたな」と自分を認めることができました。

「自分より、もっと頑張っている人がいる」「いやいや自分なんてそれほど……」と、謙遜する方はたくさんいます。でも、誰かに遠慮する必要はないのではないでしょうか? 頑張ってたどりついた今の自分を、自分でほめて、認めてあげなければ、自分を大切にしていることになりません。

投げ出さずに生きてきた自分って素晴らしい! しかも今は片づけにも取り組んでいる! 誰がどう思おうと、そう自分を全肯定できる機会を得られるのが、片づけのご褒美です。

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