生涯未婚率「学歴」だけでこうも違う過酷な現実 親の所得低いほど子の未婚率が高いという衝撃

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事実、1990年と2020年の学歴別の生涯未婚率上昇差分を比較すると、男性は全体が20ポイント上昇しているのですが、大卒以上は16ポイントと全体より低い上昇幅であるのに対し、高卒以下は24ポイントと大きく上がっています。この30年、未婚化が進んだといわれる背景には、高卒男性が経済的理由で結婚できなくなったということがあるのではないでしょうか。

そして、これは、女性に関しても微差ながら同様に見られます。全体の上昇幅より大卒以上は少なく、高卒以下の女性の未婚率が全体を引き上げています。男女とも高卒が結婚難の時代になっているのです。

生涯賃金が5000万円も変わる

もちろん、令和の時代、男の学歴で結婚が決まるということはありません。しかし、大卒と高卒とでは初任給だけではなく、生涯賃金でも大きな格差があることも事実です。

労働政策研究・研修機構「ユースフル労働統計2021」には、2019年実績での学歴別企業規模別生涯賃金が出ていますが、それによれば、従業員数1000人以上の大企業に就職した高卒男性の生涯賃金合計(60歳まで正社員で勤め上げ、そこで定年退職した場合で退職金を除く)は2億5450万円です。しかし、大卒ならば、3億620万円と学歴の違いで生涯賃金は5000万円も差がつきます。高卒のほうが大卒より4年多く働いているにもかかわらず、です。

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