株価が長期上昇!「いい決算」3つの簡単見抜き方 決算説明資料から企業の成長を読み解く技とは
決算書に関しては、決算発表のときに「決算短信」が公表され、そこから少し遅れて「四半期報告書」、本決算後には1~2カ月程度遅れて「有価証券報告書」も発表されます。株価にとって一番大切なのは業績ですから、速報性という意味では決算短信を読むだけで十分です。
ただ、本決算後に発表される有価証券報告書には、過去5期分の「売上高」「経常利益」「当期純利益」など業績の推移や「資本金」「発行済み株式総数」「純資産額」「総資産額」「自己資本比率」「自己資本利益率(=ROE)」「株価収益率(=PER)」「配当性向」「営業・投資・財務キャッシュフロー」といった財務情報、「従業員数」や「株主総利回り」「最高・最低株価」などの情報が細かく掲載されています。
この一覧表を見ると、過去5年の企業の成長ぶりが一望できるので、そのページだけは見たほうがいいでしょう。
「事業等のリスク」は超勉強になる!
さらに、有価証券報告書でぜひ読んでおきたいのが、その企業の事業リスクについて書かれた部分です。
有価証券報告書は財務局を通じて内閣総理大臣に提出される公的な書類のため、そのページ数は膨大ですが、PDFの検索機能を使って「事業等のリスク」が書かれた箇所を探してください。
そこには、その企業の事業にどんなリスクがあるか、一般論としてのリスクから、その時々に直面している差し迫ったリスクまで、ものすごく詳細に書かれているので目を通しておいたほうがいいでしょう。あくまで企業側の提示ではありますが、考えられるリスクの全体像を把握することができます。
以上、決算説明資料を最重視しつつ、決算短信や有価証券報告書で補っていくのが、私の決算書分析の基本方針になります。
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