株価が長期上昇!「いい決算」3つの簡単見抜き方 決算説明資料から企業の成長を読み解く技とは
それに対して、決算説明資料は、企業が載せたい情報だけが載っているといった面もあります。株価にマイナスになりそうな内容は小さく、一方で株価になるべくプラスになるような情報は大きく記載される傾向が強い面もあるので、少し厳しい目で見るように心がけましょう!
逆にいうと、「投資家にうちの会社のここを見てほしい」という熱意や情熱を感じられる資料ということもできます。
また、決算説明資料には、その企業独自の視点で、その期の業績がかなり詳細に分析されています。
その企業にはどんな事業があって、それぞれの事業別の売上高や利益の内訳がどういった比率になっているか。その期はどの部門の業績が好調(もしくは不調)だったのか、などがビジュアル化されている資料も多く、大変わかりやすいです。
その企業の社会的使命や将来ビジョンも熱く語られています。特にこれから有望と思われる新規事業の取り組みについて取り上げられていることが多いので、今後の成長性や収益性を判断するうえでも貴重です。
決算説明資料の見るべきポイント3つ
見るべきポイントを以下にまとめましたので参考にしてください。
・冒頭の概要を読む
企業サイドが見てほしい内容が優先されている。企業が自らの業績の中で最も重視している「KPI(重要業績評価指標)」がわかる。このKPIに何が設定されているかで、その企業の経営の志向性がわかるので非常に大切!
・その期に企業が稼いだ利益の内訳を見る
利益が増減した要因を知る。その増減が一時的なのか、長期的なのかを考える。また、その企業の稼ぎ頭になっている事業は何か、業績のよかった事業部門や逆に業績の足を引っ張った部門をチェックする。
・決算発表後に株価が動いた要因を想定する
株価の変動があったのは、投資家の期待と決算結果に乖離があったからなので、何が要因で株価が変動したのかを確認する。その結果、今、株式市場ではその企業に対して、何が期待されているかを考える。
最近は経営トップやIR担当者が直接ナマの声で決算内容について話してくれる動画を配信している上場企業も増えています。その会社の体温というか熱意をひしひし感じられるという意味では動画はより貴重な資料ですので、皆さんもぜひ閲覧してみてください。
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