自民・小野寺氏「台湾への武器供与が米中衝突に」 「バイデン大統領は確信犯的に意思を示している」

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梅津弥英子キャスター(フジテレビアナウンサー):バイデンアメリカ大統領は先週、台湾有事で軍事的に関与する意思があると表明した。過去に2回同様の発言をしているが、アメリカ政府は台湾政策に変更はない、としている。

中間選挙を控え、確信犯的な意思表示

松山俊行キャスター(フジテレビ政治部長・解説委員):台湾防衛をめぐりアメリカ政府はこれまで「あいまい戦略」をとってきた。バイデン大統領が軍事的関与を強くにじませる発言を繰り返し、その度にホワイトハウスが「台湾政策は変わっていない」と火消しをする。今回も同じ構図だ。確信犯的に次の新たな高度な次元のあいまい戦略に変えてきているのではないか。

(画像:FNNプライムオンライン)

小野寺氏:おっしゃるとおりだ。三度続けてということは、それなりに戦略的に言っている。中国にも台湾にもメッセージとして伝わっているだろう。バイデン大統領としては、ロシアがウクライナに攻め込んだのは、「軍を派遣しない」という自身の発言が間違ったメッセージとなったとの思いがあり、確信犯的に意思を示しているのではないか。

小川淳也氏(立憲民主党政調会長):バイデン大統領は11月に中間選挙を抱えており、政治的な発言だろう。「あいまい戦略」は崩れていないと思う。アメリカが提唱したIPEF(インド太平洋経済枠組み)への台湾の加盟は見送られた。QUAD(日米豪印戦略対話)の共同声明でも「台湾海峡の平和と安定」は言及されていない。バランスをとりながら、一義的には中間選挙対策との色彩が非常に強いのではないかという受け止めだ。

松山キャスター:要するに中国に強く出る政権なのだということを示すためか。

小川氏:アメリカ内向けに。

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