コカ・コーラ、「緑色のラベル」に秘めた野望 8年ぶりのコーラ新製品は「健康重視」

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同社のコカ・コーラTMグループ統括部長アドリアーノ・トレス氏は「日本人の28%は炭酸飲料を飲んでいない。つまり、まだ炭酸を飲んでもらえる余地がある」と述べた。

緑のコーラを手にする日本コカ・コーラのティム・ブレット社長(右)

ただ会見場にいた記者たちからは「ゼロとの違いは何なのか」という主旨の質問が何度か出た。

「同じおいしさでもカロリーの異なる商品をそろえることで、いろいろな選択肢を提供できる」と同社は説明するが、カロリーを抑えたい消費者はゼロでいいのではないか。そもそも健康志向や自然の原料を好む人々がはたしてコーラを飲むのか・・・・という疑問も残る。

ペプシも「緑のコーラ」

こちらは現在、米国のみで販売(写真:Amazon.comの販売サイトより)

コカ・コーラは2013年7月に、まずアルゼンチンでライフを発売。その後、販売国を増やしていき、2014年8月には米国でも発売した。これを受けて、10月にはライバルのペプシコも、同じく天然甘味料を使用した緑色の「ペプシ トゥルー」を米国アマゾン限定で発売した。つまり、米国では"緑のコーラ対決"になっており、話題には事欠かない。

2015年はコカ・コーラ独特の瓶が生まれてから100周年という節目の年でもある。この記念の年に、「コーラと言えば赤」というイメージを覆し、さらには「健康的」「ナチュラル」という印象を定着させることを目指す。日本では3月から発売の予定。果たして、健康志向の消費者を惹きつけることができるだろうか。

田野 真由佳 東洋経済 記者

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たの まゆか / Mayuka Tano

2009年に大学を卒業後、時事通信社を経て東洋経済新報社に入社。小売りや食品業界を担当し、現在は会社四季報編集部に所属。幼児を育てながら時短勤務中。

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