コカ・コーラ、「緑色のラベル」に秘めた野望

8年ぶりのコーラ新製品は「健康重視」

手前にあるのはサトウキビとステビア。「コカ・コーラ ライフ」には植物由来の甘味料が使われている

黒い液体(コーラ)に落ち着いた緑のラベルという、一見食欲をそそらない色合いに少々戸惑ったが、記者が試飲してみたところ、味は通常のコーラとほとんど変わらず、おいしかった。

1月27日、日本コカ・コーラが都内で会見を行い、2007年の「コカ・コーラ ゼロ」以来となる8年ぶりのコーラの新商品を発表した。その名も「コカ・コーラ ライフ」。アルゼンチンやチリで2013年に発売したのを皮切りに、2014年にはイギリスや米国、メキシコなどでも販売が始まった。アジアでの投入は日本が初。「私たちのビジネスが拡大できると確信している」とティム・ブレット社長は自信を見せた。

健康的なコーラ?

特徴は、カロリーを約6割落としたこと。通常のコーラが100ミリリットルあたり45キロカロリーであるのに対し、ライフは19キロカロリーだという。また「ゼロ」ではカロリーを抑えるために人工甘味料が使われているが、ライフは植物由来の甘味料を使用することで、健康によいというイメージを生み出す戦略だ。

同時に、コーラ独特の味を損なわないことで、「健康とおいしさ」の両方を求める消費者を開拓する考えだ。「年齢が上がってくると炭酸を飲む人が減ってくる傾向があるが、そういう人を引き戻したい。35歳以上の人をターゲットに据えている」と同社の炭酸部門のマーケティング担当者は語る。具体的な数字は非公表だが、先行導入した各国ではコーラの市場が拡大しているという。

次ページ健康志向の人がコーラを飲むか?
ビジネスの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • あの日のジョブズは
  • 西村直人の乗り物見聞録
  • ポストコロナのメガ地経学ーパワー・バランス/世界秩序/文明
  • おとなたちには、わからない
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
コロナ時代の新教養<br>今こそ最強の武器を手に入れよ!

ピンチをチャンスに切り替えるためには、脳内メモリーのリフレッシュが必要です。知の巨人による9の講義と、在宅で自己研鑽するための独習術、そして今読むべき厳選書籍を紹介し、新常態にふさわしい知力を鍛え上げる62ページ大特集です。