スズキ「アルトラパン」7年経過でも売れ続ける訳 女性目線が生んだ老若男女問わない乗りやすさ
スズキの「アルトラパン」は、現行車が2015年6月に発売されてから7年を経過している。2002年の初代が誕生してから2代目へは6年、2代目から現在の3代目へは7年を経てのモデルチェンジであった。6月17日に一部改良と派生モデル「ラパンLC」の発売が発表されたばかりだが、現行車のモデルチェンジの足音は着々と近づいているといえるだろう。
アルトラパンは、その車名からもわかるように、スズキの乗用軽自動車である「アルト」をもとに生み出された派生車種で、「ライフスタイルを豊かにする“身近な雑貨や家具のような愛着の持てる道具”」として企画・開発された。ラパンは、フランス語でウサギを意味し、クルマの各所にウサギをあしらった表現が使われ、初代から若い女性を中心に人気を得てきた。その基本構想は、現行の3代目も引き継いでいる。
現行の3代目は、企画から開発、そして用品開発にいたるまで、女性の開発者たちが活躍したことも、顧客層を考えれば当然といえる取り組みで、根強い人気につながっているのではないか。
アルトをベースに開発されたラパン
一般的には、単にラパンと呼ばれることが多くなっているが、正式にはなおアルトラパンであり、販売台数の集計はアルトに含まれる。したがって実売の詳細はわかりにくいが、スズキによれば、アルトとラパンの販売比率は約6:4とのことで、発売開始から7年となる今日も堅実な販売が続いているようだ。
堅実的な販売台数を維持する背景として、必ずしも運転が得意ではない人にも、ラパンで出かけたくなる扱いやすさや身近さを徹底しているからではないかと思っている。
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