どこで増税しどう使うか、格差問題と政府の役割 格差問題、トランプ支持者の本音など書評8冊

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[Book Review 今週のラインナップ]

・『格差と闘え 政府の役割を再検討する』

・『人の心に働きかける経済政策』

・『「トランプ信者」潜入一年 私の目の前で民主主義が死んだ』

・『ハレム 女官と宦官たちの世界』

[新書紹介 3分で4冊!サミングアップ]

・『沖縄50年の憂鬱』

・『大東亜共栄圏のクールジャパン』

・『ルポ 大谷翔平』

・『数式図鑑』

『格差と闘え 政府の役割を再検討する』オリヴィエ・ブランシャール、 ダニ・ロドリック 編/月谷真紀 訳(書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします)

評者・名古屋商科大学ビジネススクール教授 原田 泰

格差問題を分析してきた学者だけでなく、ほかの分野で優れた業績を上げてきた学者の論稿も収載した論文集である。米国でも格差が看過できる状況ではなくなり、経済学の重要な分野となったということだ。

執筆者たちのコンセンサスは、「格差は拡大し、成長の足かせとなっている」。したがって、社会福祉の拡大のためには増税すべきで、政府が格差是正に向け積極的に動かなければならないという。

格差縮小の方法は3つの段階に分けて考察される。

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