BtoB企業が「広報」に苦戦するのは至極当然の訳 メディアが報じる会社とそうでない会社の差
一方で知名度が高い状態は、潜在的な消費者に企業の名前は知られているけれど、その会社が何をやっているかは知られていない状態です。「CMで名前は聞くけれど、どんな会社かはわからない」ということです。
広報は広告と違い、企業の認知度を向上させ、さらに信用力を高めてくれます。しかもお金はかかりません。これほどハイパフォーマンスなものはないと私は考えています。
ところが、そうした報道記事を獲得するための広報活動を行っていくとき、企業の規模や業態によって成功率が大きく変わってくるのです。メディアに記事として取り上げられやすい会社もあれば、同じことをしていても、なかなかメディアに取り上げてもらえない会社もあります。
具体的には、特に業界の2番手以下のBtoB企業は、あまり報道で取り扱ってもらえません。なぜ、そうなってしまうのでしょうか?
広報活動が成功しやすい企業ランキング
BtoBの企業、特に規模の大きくないBtoB企業に対するメディアの注目度は、もともと高くありません。ここでは、全国紙などの主要メディアに報道記事として掲載されやすい企業の種類を、筆者自身の経験と実感をもとにしたランキング形式で説明していきます。
もっともメディアに記事が掲載されやすいのは、「BtoCの超大企業や大企業」です。たとえばトヨタ自動車やソニーといった、多くの方々がご存じの有名企業です。
こうした企業は、メディアの読者や視聴者のほとんどが名前を知っており、個人的に製品・商品を利用していることも多くあります。そのため、これらの企業に少しでも動きがあれば、メディアの読者や視聴者自身にも影響を与える可能性があります。つまり、読者や視聴者にとっての「知りたい」ニーズが非常に大きいのです。
そのため、規模の大きなBtoC企業の場合、メディアからは最優先で情報を収集すべき情報源として扱われます。
たとえ大企業ではなくても、一定以上の規模を持つ企業であれば、企業ニュースの価値が高く、報道記事も掲載されやすいと言えるでしょう。広報活動の成功率も高くなります。
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