成功した創業者を多く輩出する28社ランキング 創業前に経験しておきたい理想的なキャリア
彼は顧客とのつながりを持つことの大切さを覚えていて、ピンタレストの最初のユーザー5000人に個人的にeメールを送り、反応を得た。ピンタレストの基本的なビジネスモデルも、グーグルをまねている。どちらも検索結果をユーザーに提示し、どちらも検索に関連する広告を混入させている。
ディディ(DiDi)の創業者CEOであるチェン・ウェイ(程維)も、成功する前に、何年も企業で働いたりスタートアップを立ち上げたりした経験があった。
チェンはアリババ(Alibaba)で6年、中国北部地域のセールス・マネージャーとして働いていた。のちに中国最大のサードパーティー・オンライン決済プラットフォームのアリペイ(Alipay)に移り、間もなく地域マネージャーに昇進した。
その後チェン・ウェイはディディを設立し、中国でのウーバーの事業を獲得し、何億人ものユーザーを抱え、世界へと事業を拡大することになる。
ブランド企業での経験がモノを言う!?
10億ドル達成企業グループの創業者CEOの約30パーセントは、他の会社で働いた経験を持たない。就業経験のある人の60パーセントは、名の知れたブランド企業で働いていた。
たとえばグーグル、マイクロソフト(Microsoft)、アマゾン(Amazon)、ゴールドマン・サックス(Goldman Sachs)、マッキンゼー(McKinsey)。これら〝第1階層〟企業の雇用プロセスが厳格で、きわめて優秀な人材が集まることはよく知られている。
〝第2階層〟企業(大手で名の知れた会社だが、トップレベル人材の第一希望にはなりにくい、と定義する)で働いていた人は28パーセント。誰もが知るブランド企業での就業経験を持たない創業者は、たった14パーセントだった。
通常のスタートアップ企業(以下図中の「無作為グループ」)では、他の会社で働いたことがない創業者が16パーセント。第1階層企業での就業経験がある人は、10億ドル達成企業グループと比べると少ない。半分を少し上回るくらいだ。これが私が気づいた2つ目の重大な違いである。10億ドル達成企業の創業者のほうが、自分でつくった会社、あるいは第1階層企業で働いた経験を持つ確率が高い。
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