レンタカーより楽しい、「沖縄路線バス」の世界 路線図を見ていると「ちむどんどん」してくる?

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2010年に訪れたとき、古い野球場を眺めた記憶があり向かってみると、リニューアルされていた。こうして同じ場所を訪ねると変化があって面白い。これは名護に限らない。だから旅することをやめられないのだろうと思う。

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名護バスターミナルから西側の海沿いを延々と走る120系統のバスで那覇に戻る。このターミナルは昭和の雰囲気を色濃く残している。

待合室なのか事務所なのか判然としない建屋内に入ると、各路線図や料金表などがあり、早発を絶対に禁止する旨の貼り紙もあった。路線バスは予定時刻よりも早く出発することは厳禁であるので、知っておくとよい。

【バス旅のポイント:路線バスに早発はない】
沖縄に限らず、バス会社では予定時刻より早い出発は道路運送法で厳禁とされている。少なくとも5分前にバス停で待機していれば乗り遅れることはない。

2時間半かかる長距離路線が30分おき

120系統は名護と那覇を2時間半かけて結ぶ。他の地方であればこのような長距離路線バスは1日数本ということも珍しくないが、驚くことに30分に1本運行されている。これだけあると安心なので、途中、恩納村の道の駅「おんなの駅」近くのバス停で降りて、トイレ休憩とし、恩納村博物館や海を眺めたりして、1時間後に来るバスに乗ったのだった。

2月の沖縄遠征は、那覇に着くなり120系統で名護に向かった。というのも、前回は上りで、せっかく海沿いを行くのに反対車線が邪魔だったからである。また、上りであると先に海沿いを行き、徐々に街に入っていく。街を抜けて海沿いに出たほうが景色の順番として望ましい。

夕暮れの名護のビーチ(筆者撮影)

この時は名護の球場近くの宿に泊まった。コロナの影響を聞くと「本来ならプロ野球のキャンプ見学の方々で賑わうのですが、出足が悪くて。けれどもまん防が解除されたので、明日からは満室続きです」とのことだった。

そう、名護は北海道日本ハムファイターズのキャンプ地である。「ビッグボス」フィーバーなのであった。

球場の裏手にはビーチが広がっている。沈みゆく黄昏色の夕日は、コロナ禍の騒ぎとはまったく関係なく、初めて見た時と変わらぬ光景であった。

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八田 裕之 週末旅行家

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はった ひろゆき / Hiroyuki Hatta

1967年生まれ。武蔵工業大学(現:東京都市大学)工学部電子通信工学科卒。JR全線完乗した鉄道ファンにして、Jリーグをこよなく愛する。平日は会社員だが休日はJリーグ遠征で全国奔走の日々。フュージョンバンド「Quiet Village」のリーダーとしてギターと作曲を担当、オリジナルアルバム発表、鉄道コンピレーションアルバム参加など、音楽活動も行う。

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