レンタカーより楽しい、「沖縄路線バス」の世界 路線図を見ていると「ちむどんどん」してくる?

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さて、バスマップの活用である。首里城を見学しようと、346系統のバスにて「首里城公園入口」で降車。

バスマップを見ながら旅をする(筆者撮影)

首里城といえば、2019年10月の火災が記憶に新しい。朝のニュースを見て、同い年で首里高校出身の友人に「大変じゃないか」と慌てて連絡したところ、意外にも「高校生の頃、城はなかったので見たことない」という返事が来た。首里城は1992年に復元されたのである。

けれども以前見学した際、沖縄赤瓦を贅沢に使った美しさに魅せられた私は、本当に何もなくなっていた姿に呆然とした。衝撃的ですらあった。2026年をメドに復元するとのこと。元通りに戻ってほしいと願い、後にした。

系統番号を覚えておこう

今晩は那覇に泊まるがまだ時間はある。バスマップを眺める。それほど遠くには行けないので、普天間に向かうことにした。首里高校など眺めながら散策し、山川というバス停に到着。普天間を通る125系統、イオンモール沖縄ライカム行きのバスは行ってしまったあとで、30分弱の待ち時間がある。天気はいいのでぼんやりするのに最適だ。

路線バスは往々にして遅れることがあるので、自分の乗るバスの系統番号を覚えておくことが大切だ。

【バス旅のポイント:系統番号を把握すること】
沖縄ではさまざまな行き先のバスがひっきりなしにやってくる。市街地は渋滞も多いので、とにかく自分の乗る系統番号が来るまでひたすら待つこと。

いくつかのバスが通りすぎ、ようやく「125」と表示されたバスがやってきた。約40分で普天間に到着した。普天満宮を参拝。ちょうど七五三の時期で、着物姿の可愛らしい子供連れの家族で賑わっていた。

交差点にあるホットドック屋でビールを飲む。若い女性の店員さんに「大きな荷物ですね」と声をかけられる。「明日、ジェフ千葉とFC琉球の試合があって、ジェフの応援に」と答えると

「私、千葉から移住してきたんです!津田沼です」

「え?僕も実家、津田沼ですよ!」

こんな偶然があるのも旅の楽しさだ。

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