西九州新幹線「大村車両基地」はどんなところか N700S「かもめ」もお披露目、開業へ高まる機運

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西九州新幹線大村車両基地で披露された「かもめ」用のN700S。建築で一般的な白より白い白をベースにJR九州の赤を加えた(写真:仲井裕一)
鉄道ジャーナル社の協力を得て、『鉄道ジャーナル』2022年6月号「大村車両基地とN700Sかもめを公開」を再構成した記事を掲載します。

西九州新幹線武雄温泉―長崎間66kmの9月23日開業が迫ってくる折、3月19日に鉄道・運輸機構(JRTT)とJR九州により大村車両基地完成記念式典が行われ、翌20日には一般公開も開催された。

昨年6月、軌道敷設工事も終盤の長崎駅が報道公開されたのを皮切りに、JR九州のウォーキングイベント等で他の駅も披露されている中、今回の車両基地の公開は大規模な施設の完成が最終段階にあることを伝えている。20日の一般公開は2600人の募集人数に対して10倍の応募があり、新幹線の新路線に対する関心の高さを映している。4月からは試運転電車も走り始める予定で、JR九州はますます開業気運を高めたいところだろう。

開業は9月23日に決定

西九州新幹線は九州新幹線長崎ルート、あるいは西九州ルートと称して2012年6月に事業着手され、JRTTにより工事が進められてきたが、2021年4月に営業主体のJR九州が営業線名として「西九州新幹線」と決定。また、当初は2022年度とされていた開業メドは2022年秋に絞り込まれ、今年2月に9月23日開業が決定した。

武雄温泉―長崎間には途中、嬉野温泉、新大村、諫早の3駅が開業する。大村車両基地は、佐賀長崎県境の山中を横断してきた路線が大村湾沿いに達した付近、新大村駅の北側約2.5km付近の長崎県大村市域に新設された。

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