米国の幾つかの推計によると、戦備を整えてウクライナに展開されたロシア軍部隊のうち最大3分の1は戦闘力を失った状態とされる。このため、ウクライナ軍を包囲するにはかなりの補強が必要になると、ポーランドのグダニスクを拠点とする防衛研究グループ、ロチャン・コンサルティングは分析する。
西側諸国の当局者らは、ロシアが隣国ジョージアの親ロシア派支配地域に駐留する部隊の一部を援軍としてウクライナに派遣したことについて、兵力不足を示すものだと指摘した。米戦争研究所(ISW)によると、キーウ周辺から撤収してロシアに戻った軍が戦闘能力を回復するにはかなりの時間がかかる見通しだという。
ウクライナとロシアの停戦交渉は膠着(こうちゃく)状態にあり、戦争の新たなフェーズの行方がより明確になるまでは再び動きださない可能性がある。
プーチン氏は、モスクワの赤の広場で旧ソ連の対ドイツ戦勝記念パレードが行われる5月9日までに「何らかの勝利」の確保を目指していると、エストニアの対外情報機関のマラン長官は指摘している。
原題:
Putin Army Regroups for Ukraine Showdown After Invasion Setback(抜粋)
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著者:Bloomberg News
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