セブングループ、”弱点”が目立ち始めた

コンビニ事業は揺るぎない強さだが・・・

通販のニッセンは赤字拡大

2013年12月、セブングループがニッセンの買収を発表した会見。写真左はセブン&アイHDの村田紀敏社長。ニッセンホールディングスの佐村信哉社長(当時、写真右)は「今まで以上に大きな成長ができる」と期待を寄せていた。その後、2014年12月に社長交代した

1年前に買収したニッセンはさらに厳しい。2013年度は33億円の営業赤字(前期は6億円の営業黒字)に転落し、2014年度も不振が続く。当初、46億円の営業赤字見通しだったが、昨年12月には大幅な下方修正を発表した。赤字は67億円へ拡大する見込みだ。

カタログの発行回数を増やし需要にきめ細やかに対応することで、通販利用客の減少に歯止めをかける狙いだったが、もくろみ通りにはいかなかった。昨年10月に発表された第3四半期(2014年1~9月)決算によると、9カ月間の受注人数はのべ351万人と、前年同期から1割以上減ってしまった。

 危機感を強めたニッセンは昨年12月に社長を交代。カタログではなく、ネット通販の事業を拡大させた実績のある市場信行氏が新社長に就いた。「これまではいろんなターゲットに商品をそろえようとし、結果として商品に厚みがなくなっていた。今後は働く母親や、体重が平均より重い方などにターゲットを絞り、商品を充実させる」(同社広報)という。ただ、膨大な種類の服飾品がインターネットで簡単に買える昨今、利用客の急増は難しいだろう。

優等生のコンビニ事業が圧倒的な利益を稼ぎ出しており、ほかの事業がそれを食いつぶすような深刻な状況ではない。ただ、コンビニ独走の裏で目立ち始めたセブングループの課題は早期に解消していく必要がありそうだ。

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カーリング人気萌芽の時代から、平昌五輪での銅メダル獲得まで戦い抜いてきた著者。リーダーとして代表チームを率いつつ、人生の一部としてカーリングを楽しめるにまで至った軌跡や、ママさんカーラーとして子育てで得た学びなどを語る。