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なぜユニクロは批判されても売れ続けるのか アパレル業界を知り尽くした男が見た真実

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「ユニクロは売れ続けるね」

「商売としてはぬかりないですね」

筆者だけがどういうことかと疑問に思っておりましたが。

「ファッション性を無理に追求していないところがいい」

「しょせんファッションは一過性のもの。今がかっこいいと思っても明日には流行おくれかもしれない」

「たとえ回りの人がそう思わなくても、自分がそう感じてしまったら、袖に手を通せなくなってしまう」

「その点、ユニクロの商品はすでに日用品になっている。すなわち生活していく中で必要なもの。生活用品になっているからね」

という話で、まとまっていました。

日用品としての地位を確立

確かにファッションを前面にうたってしまうと、商品のほんの少しの違いでも新旧の差や、好き嫌いもはっきりしてしまいます。それが日用品や生活必需品の立ち位置であれば、昨年のものを今年も使用しても少しもおかしくはないことになります。それどころか、今年も限りなく同様のものがキチンと店頭に並んでいますから、むしろ着なれていて着やすいというメリットがあるくらいです。

大きな違いといえば、ちょっとした色づかいと毎年進化する機能性。ショーツやTシャツのようなインナーウェアであれ、コートやパンツのようなアウターウェアであれ、あまり流行に左右されることのない生活用品=消耗品と考えてしまえば、また同様の商品を悩まず、迷わず購入してしまいます。しかも機能性が向上していることがわかっていますから、安心して納得して購入してしまうことになります。

日本のアパレル産業をになう企業は大小あわせて約1万3000社。ここ数年の売り上げが9兆~10兆円といわれる中、ユニクロは国内売り上げだけでも約7000億円。7~8%のシェアを持っています。

本来であれば熱しやすくて冷めやすいといわれることの多い日本人。今までも国内外を問わずいろいろなファッションブランドが流行っては消えていくのを目の当たりにしてきましたが、その日本にありながら、30年間も成長し続けるということが、アパレル業界を知り尽くした筆者にとって、驚異でしかありません。

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