現在販売されているのは、そのときのエンジン形式でもある直列3気筒と4気筒で、排気量は800ccと1000cc。往年のレーシングマシンを思わせるロケットカウルをまとった「F3スーパーヴェローチェS」は330万円、最高峰の「ブルターレ1000ニュルブルクリンク」は566.5万円だ。
同じMVアグスタジャパンが輸入する車種では、スクーターのイタルジェットも挙げておきたい。
イタルジェットは小排気量車を得意とするブランドで、1998年に登場した「ドラッグスター」は、細いパイプを溶接で組み上げたトレリスフレーム、フロントフォークを持たない片持ちステアリングなど、スクーターの枠を超えた造形と技術で注目を集めた。
その後、会社は倒産するものの再建し、ドラッグスターも2019年に復活。昨年から日本にも上陸している。
トレリスフレームにはアルミプレートを組み合わせており、車重は124kgとこのクラスとしては軽い。独特のステアリングも受け継いでいる。価格は125が71.5万円、180ccの200が75.9万円だ。
BMWはシルキーシックスを搭載
4輪車のプレミアムブランドとして親しまれているBMWは、2輪では普通自動2輪免許で乗れる「G310R」を70万円以下で販売するなど、ハードルの低い車種もある一方で、フラッグシップには1923年の創業以来使い続ける水平対向2気筒、4輪の直列6気筒を思わせる並列6気筒搭載車を用意する。
後者は、かつてホンダやカワサキも手がけたことがあるが、現在はBMWのみが販売。排気量は1600ccで、4輪でもおなじみの「シルキーシックス」というフレーズでアピールしていた。
個人的に注目したのは電動スクーターの「CE04」だ。
日本で電動スクーターというと原付規格を思い浮かべるが、BMWは以前から、日本では車検なしで乗れる250ccクラスに製品を投入しており、EC04はその第2弾となる。
価格は161万円だが、SFアニメに登場しそうな未来的なフォルムに惹かれる人も多いのではないだろうか。
ドイツの南東にあるオーストリアを本拠地とするKTMは、BMWに先駆けて普通2輪や小型限定普通2輪免許で運転できるリーズナブルな車種を用意したことで、日本でのユーザーを一気に増やした輸入ブランドだ。
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