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「怒りが爆発しそうな人」が真っ先にやるべき行動 元自衛隊「メンタル教官」が解説

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  • 下園 壮太 メンタルレスキュー協会理事長、元・陸上自衛隊衛生学校心理教官
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ところが、アンガーマネジメントを受ける人の多くは、実際には、怒りのトラブルを強く自覚している人たちです。すでに感情の2段階・3段階にいて、なんらかの対策を切迫して求めていることが多い。こういう人たちにとって、理性で感情をコントールしようとするのは「わかるけれど、そうはできない」方法になるケースが多いのです。

「わかるけれど、そうはできない」は、人の自信を低下させます。「やっぱり自分はダメだ」と自責の念を刺激するので、余計にイライラの感情を敏感にしてしまいます。

「考え方(価値観)を変える」は挫折しやすい

アンガーマネジメントは「自分の受け取り方を変えましょう」ということが基本です。

どうして自分はそれが許せないのか、怒ってしまうのか、自分の考え方や価値観を変えたり、ゆるめたりすることを目指していこうとするものです。

感情を発動する根本の考え方を変えることは、問題発生の基を正すこと。いわば、怒りという敵の「本丸」を攻めるやり方ですから、根源的で一番良い方法に見えますね。

ただし問題は、現実的にそれができるかどうかです。

染み付いた価値観とは、そう簡単にゆるめられるものではありません。例えば「仕事とは一生懸命やるべき」「遅刻は絶対にしてはいけない」「他人には優しくあるべきだ」「人に迷惑をかけてはいけない」など、私たちにはいろいろな考え方(価値観)があります。

それらは、親や祖父母からの教え、自分なりの失敗や成功体験などをベースに、意識的にも無意識的にも身につけてきたもの。いわば「その人そのもの」であり、頭で考えて、そう簡単に変わるものではないのです。

ましてや感情の2段階より上になると、根本的な自分の感じ方や考え方を頭で考えて変えることは、とても難しくなります。

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【怒りの「6秒ルール」】

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