【産業天気図・小売業】本業苦戦のスーパー、コンビニは弁当に注目

小売業界は「曇り」が続こう。
 総合スーパー各社は本業が苦戦中だ。イオンは上期の単体営業利益で歴史的な低水準決算となった。通期の増益幅も縮小する。イトーヨーカ堂も同じで単体が低迷。猛暑が長引き、秋物の営業に失敗した。
 それでもイオンは単体でも年間30店、ヨーカ堂が大型店中心に8店出店するなど、ともに出店増の体力がある。
 苦境に立つのがダイエー、西友。ダイエーの陰に隠れた形だが、西友の営業状況も深刻だ。第3四半期決算で既存店売上高は5%減。衣料品は10%減の急落で、鳴り物入りで発売したウォルマートのPB(プライベートブランド)も販売の押し上げ要因になっていないことが鮮明になった。
 猛暑を境に息を吹き返したのが、コンビニエンスストア。セブン‐イレブン・ジャパンをはじめ、大手チェーンの既存店売上高は夏場の貯金で前年実績を超える公算だ。ただ、主力の弁当の伸び悩みは頭が痛い。ローソンが新ブランドを立ち上げるなど、各チェーンが弁当のテコ入れに気合を入れている。スーパーほどの危機感はないが、コンビニも米飯の足場が弱ければ今後の再編で生き残れない。今期後半の弁当商戦は要注目だ。
【堀川美行記者】


(株)東洋経済新報社 電子メディア編集部

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