「Web3」をわからない人が勘違いする意外な本質 新しい組織の形「DAO」はいったい何が違うのか

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ただ現状ではこれらのアイテムを、 ゲームを超えて交換することはできません。将来的には、NFTの活用でゲームアイテムやアバターを別のゲーム世界に持ち込めるようになる。そうなるとさらにアイテムの価値は高くなります。つまりメタバースとの結合によって、さらに大きな経済価値を生み出すことが可能になるのです。

「個人」クリエーターエコノミーの時代

しかし、Web3もメタバースもいまはまだ理想郷の域であるのも確かで、テスラCEOのイーロン・マスクなど否定的な意見を述べる起業家も多い現状がありますが、私はWeb3の世界がインターネットを大きく変えていく未来を確信しています。

メタバースとWeb3
『メタバースとWeb3』(エムディエヌコーポレーション)。書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします

産業革命の時代は、重厚長大型の大規模な資本が必要な産業が多かったため株式会社という仕組みが有効でした。 今後さらに影響力を持ってくる「個人」クリエーターエコノミーの時代には株式会社に変わり、DAOが中心になっていくと思います。

Web3の時代では、企業や投資家のみが利潤を独占するようなサービスか、ビジョンに共感して応援してくれたファンや顧客に成功した際の利益が分配されるサービスか、どちらを利用するのか私たちが自由に選べるようになっていきます。

そこで経営者や企業は、より明確なビジョン、世の中をこう変えたいという強い意志を内外に発信することが必要になっていくでしょう。トークンやDAOといった仕組みを組み合わせることで、共創をしていくというメッセージにもなる。

私たちがこれから考えるべきは、Web3とメタバースによって生まれるデジタルファーストの社会で、いかに人々を巻き込み、共に成長をしていけるかでしょう。

國光 宏尚 Thirdverse、フィナンシェ 代表取締役CEO/ファウンダー

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くにみつ ひろなお / Hironao Kunimitsu

1974年生まれ。アメリカ・Santa Monica College卒業後、2004年5月アットムービーに入社。同年に取締役に就任し、映画・テレビドラマのプロデュース及び新規事業の立ち上げを担当する。2007年6月、gumiを設立し、代表取締役社長に就任。2021年7月に同社を退任。2021年8月よりThirdverse代表取締役CEOおよびフィナンシェ代表取締役CEOに就任。

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