「Web3」をわからない人が勘違いする意外な本質 新しい組織の形「DAO」はいったい何が違うのか
でも、彼らも成功にコミットし、 貢献してきたわけです。DAOはそういった人たちにも貢献に応じてインセンティブが渡る仕組みになっているのです。
「個人の時代」と密接な関係を持つDAO
これまでの産業革命の時代は会社が必要でした。マスプロダクションのために大きな土地や工場、機械に大量の人材が必要で、 設備投資の資金が必要だったからです。これからは会社ではなく、個が中心の「クリエーターエコノミー」が注目されるでしょう。マーケットも急速に成長してきています。
しかし、これまでのクリエーターエコノミープラットフォームは、YouTubeやTikTokのような広告モデルや投げ銭、サブスク、クラファンなどの商品系といろいろとありますが、すべてプラットフォーマーが利益を独占し応援したファンに金銭的メリットはありませんでした。これとは逆に、応援したファンにもメリットがある設計にすると、よりクリエーターエコノミーも加速する。これがDAOでやろうとしていることです。
イーサリアムは、先ほどご紹介したように初期から関わった人のすべてが報われました、一方でYouTubeやInstagramだと、応援したファンや初期にコミュニティーに貢献した人、UGCコンテンツをあげた人に1円も還元がなく、経営者や一部のメンバー、ベンチャーキャピタルだけが莫大な利益を享受しています。
これが、イーサリアム(Web3)とFacebook(Web2)の大きな違いです。だから、私は組織面でも将来的には、DAO的なところが主軸になると思っています。ファンからしても、働く側としても、どっちがいいですか? と考えると、明白だと思います。
そしてメタバースとの結合です。VRやARなどへの没入感ある体験を通して、複数のアイデンテイティーが交流できる世界。マーク・ザッカーバーグは「次に来るのは、体験の中に身を置く具現化されたインターネットです。メタバースの特徴は別の場所で人と一緒にいるような臨場感であり、これはソーシャルテクノロジーの究極の夢です」と発言しています。
なぜ、メタバースがWeb3と結合するのか、それはWeb3の魅力として相互運用(インターオペラビリティ)が可能なように設計されているからです。RobloxやFortniteなどの人気ゲームではスキン・コスチュームなどのアイテムが巨額を生み出しています。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら