有料会員限定

食品 【キリンホールディングス】収穫量の減少を前提に戦略立案 10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例3

✎ 1〜 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 13 ✎ 最新
拡大
縮小

特集「企業価値の新常識」の他の記事を読む

気候変動は農産物の生育環境や収穫量に影響を及ぼす。それが事業に直接インパクトを与えるとの危機感を強める企業の1つが、キリンホールディングス(HD)だ。

「最も深刻なのは、栽培に適した土地が限られているホップの収穫量減だ」と語るのは、キリンHDのCSV戦略部シニアアドバイザー、藤原啓一郎氏。ホップはビールの苦みや香りづけに用いる植物で、同社の柱であるビール事業には必須の原料だ。その調達先の北米では、気候変動で栽培が難しくなる可能性があるという。

キリンは国内食品企業でも先駆けて、TCFDの提言に基づいた開示を行った。TCFDでは複数のシナリオから前提条件を選ぶことになるが、キリンでは2100年までの世界平均気温の上昇が、少なくとも50%の確率で産業革命前比2度に抑えられる場合(2度シナリオ)と、4度となる場合(4度シナリオ)でリスクを比較した。提言の発表は2017年。キリンは翌18年の6月から開示を行っている。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
日本製鉄、あえて「高炉の新設」を選択した事情
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
パチンコ業界で「キャッシュレス」進まぬ複雑背景
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
イオン、PB価格据え置きの「やせ我慢」に募る憂鬱
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
半導体需給に変調の兆し、歴史的な逼迫は終焉?
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
企業価値の新常識
会計士 誌上覆面座談会
独自調査 4大監査法人の働き方改革
独自調査 監査報酬ランキング
あの大企業の粉飾も見抜けなかった
大手から流出する顧客企業は年々増加
インタビュー/日本公認会計士協会会長 手塚正彦
開示担当者 誌上覆面座談会
開示が頻繁だと経営が短期志向になるって本当?
10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例6
10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例5
10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例4
10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例3
10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例2
10年後「稼ぐ力」の上手な示し方|事例1
気候変動対応の次はこれ!
プライム1841社に期限迫る
機関投資家に買ってもらえなくなる?
インタビュー/一橋大学CFO教育研究センター長 伊藤邦雄
非財務資本が生死を分ける
情報開示で企業価値向上を
企業価値の新常識
「非財務」で生きる会社、死ぬ会社
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内