覆面調査・書店員のお薦め本は頼れるか

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 レジで同じ質問をしたら別の女性店員が調べてくれた。薦めてくれたのは、元防衛事務次官・守屋武昌氏の『「普天間」交渉秘録』(新潮社)。理由は同店で最も売れているから、とのこと。「店員さんが読んでよかった本はありますか?」と聞いてみたが、特に返事はなかった。

祝日午後、郊外店にも行ってみた。ブックファースト青葉台店。
 
 店内に客も多く、レジの行列は途切れない。忙しそうな書店員に相談はしづらい雰囲気だ。しばらく様子をうかがい、客が途切れた瞬間を狙って、「本に詳しくて、アドバイスをもらえる店員さんはいますか?」と切り出すと、「どんな本ですか」というもっともな質問。「沖縄や普天間基地問題についてわかる本」と伝える。
 
 5分くらいして、先ほどの男性店員が紙を持って現れた。「昨年夏以降の沖縄関連本の売れ行きデータでは、『「普天間」交渉秘録』が当店でいちばん売れています。2番目が佐野眞一氏の『沖縄 だれにも書かれたくなかった戦後史』(集英社インターナショナル)です。昨年夏発刊で新しい『「普天間」交渉秘録』がいいのではないでしょうか」と提案してくれた。「店員さんは読みましたか?」という問いには、「佐野さんの本は読みましたが、そちらはまだです」とのこと。

Q 3歳男児向けの絵本を紹介してほしい

まず新横浜駅の駅ビル内にある三省堂書店新横浜店を訪ねた。
 
 絵本売り場は「海外の絵本」「日本の絵本」「洋書絵本」などに分かれ、整然とした印象。商品を整理していた若手男性店員は、「そうですねぇ」としばらく考えた後、「赤ちゃん絵本」のコーナーに向かい、『3歳のえほん百科』(講談社)など知育絵本数冊を指した。
 
 「お母さんと読むタイプのものですね」とつぶやくと、「お子様が自分で読まれるなら」と「絵本フェア」のコーナーへ。棚全体を指しながら「こちら(隣の棚)もよい本なのですが漢字が入るので難しいですね。3歳くらいだとこのあたりだと思います」。確かにそのとおり。

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