ユーチューブで「神授業」を行うムンディ先生による、歴史総合の学び方。
2022年度から高校の必修科目になる「歴史総合」。特徴は「日本史と世界史の融合」と「18世紀後半以降の近現代史」です。このほか学習方法については、課題を設定し追究したり解決したりする活動を重視するなどの特徴があります。
ここでは教科書の歴史の記述について、世界史と日本史はどのように有機的に結び付けられているのかを3つの例を取り上げて紹介しましょう。比較的記述が詳しい2社の教科書を基に読み解いてみたいと思います。
1. 中国と日本の近代化
1つ目の例として紹介したいのは、中国の近代化と日本の近代化です。歴史総合の「近代化と私たち」「国際秩序の変化や大衆化と私たち」「グローバル化と私たち」の3つの中心的構成要素のうち、「近代化」をめぐる内容です。
東アジアと近代国家の接触については、現行の世界史Aでは、アヘン戦争からアロー戦争、太平天国の乱から洋務運動と、清王朝末期の中国の歴史が中心に記述され、一方の日本史Aでは、ペリー来航と開国から明治維新、日本の近代化と日清戦争に至る日本の歴史が記述されており、生徒は中国と日本の流れを別々に学ぶことになります。
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