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「近現代史は14年周期で動く、今こそ伝えたい『歴史の教訓』」 インタビュー/ノンフィクション作家 保阪正康

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ほさか・まさやす 1939年北海道生まれ。同志社大学文学部卒。72年『死なう団事件』で作家デビュー。2004年個人誌『昭和史講座』の刊行により菊池寛賞受賞。17年『ナショナリズムの昭和』で和辻哲郎文化賞を受賞。近現代史の著書多数。(撮影:尾形文繁)

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昭和史、とりわけ戦前昭和史に関する多くのノンフィクション作品を発表してきた保阪正康氏。昭和の当事者に直接取材し、明らかにしてきた歴史的事実も多い。日本の近現代史を知ることで、歴史の教訓が見えてくると話す。

──昭和史で数多くの著作を発表されてきました。

昭和史を調べ、次の世代に史実を伝えたいという思いで、軍人や政治家の評伝や評論、ノンフィクション作品を書いてきた。戦前の日本ではなぜ軍国主義が跋扈(ばっこ)したのか、自分自身で解明したいという思いがあった。

1960年代後半から東京裁判を調べ出したが、東京裁判は資料が膨大で関係先も多岐にわたる。とても1人でできる仕事ではない。そこで東條英機を調べてみようと決め、5、6年かけて取材し、79年と80年に上下巻で『東條英機と天皇の時代』を出した。

その前から『死なう団事件 軍国主義下の狂信と弾圧』など昭和史の本を書いていたが、東條の本は彼を知る関係者に多数会って、戦争の時代と東條という人物の実像を浮かび上がらせることに力を注いだ。自分にとって大きな意味を持つ書である。

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