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インパールの戦いを「愚戦」にした日本軍の未熟 無謀な作戦で自滅

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英印軍と比べ日本陸軍の情報と準備が不足。それが「愚戦」におとしめた。

行軍する日本軍(アフロ)

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太平洋戦争終盤の1944年3月に実施されたインパール作戦。ビルマ(現ミャンマー)から国境を越えてインド北東部のインパール占領をもくろんだこの作戦は、戦闘の長期化や補給の途絶、感染症の蔓延を招き、さらにはモンスーンによる豪雨の中での壮絶な撤退を強いられるなど、さんざんな結果に終わった。英国側の推計では約3万5000人の日本軍将兵が戦死したとされる。

ミャンマーにある戦死者の慰霊碑(撮影:筆者)

日本国内では、インパール作戦に対して印象がすこぶる悪い。作戦を主導した陸軍第15軍司令官の牟田口廉也(れんや)中将の独断専行。それを制止できなかったばかりか、作戦の失敗が明らかになった段階でも中止命令を下せなかったビルマ方面軍司令官の河辺正三(まさかず)中将の優柔不断。そして、理より情を優先して作戦を認可した陸軍参謀本部。今の日本でも、政府や企業で見通しの甘い方針や企画が検討される際に「インパールではないか」と言われるほど、この作戦は無謀さの代名詞とされることが少なくない。

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