あなたにも出来る!社労士合格体験記(第22回)--記念受験には終わらせたくない

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後日、私がNHKを辞めて、行政書士法人で入管申請業務の修行をするとメールしたときも、「これからは東南アジアから看護師、介護福祉士の受け入れも始まるし、ニーズは高まるわよ」と応援してくれました。

ところが08年8月に、くも膜下出血のため急逝。自分の転職の慌ただしさにかまけて、「次はわが家で鍋でも」という約束が果たせなかったのが、今でも無念でなりません。最近、訃報に遭遇するたびに、「大切な人とは会えるタイミングを逃さずに、会っておかなければならない」と痛感させられます。

さて、初の社労士受験も目前に迫ってきましたが、仕事が忙しくなり、勉強の時間はどんどん減るばかりです。模擬試験も申し込みはしたものの、土・日曜は出勤日と重なるため、会場受験はできません。

試験終了後に問題と回答だけをもらって、後で解いてみましたが、なかなか得点は伸びませんでした。それでも記念受験には終わらせたくないと、休みの日だけは、一生懸命追い込みに励んでいました。


二次健康診断等給付

ところで、くも膜下出血は、脳梗塞、脳出血と並び、過労死の原因とされている脳血管疾患の代表的なものです。労災保険法の「二次健康診断等給付等」はまさに、この脳血管疾患及び心臓疾患を予防するために、01年に創設されました。

この給付は「二次」という名称からもわかるように、その前の「一次健康診断」を前提としています。一次健診は会社などで定期的に行われている、いわゆる健康診断のことですが、法律上は労働安全衛生法に規定されています。そして、二次健診は一次健診において、血圧検査、血液検査など厚生労働省令で定める検査で、いずれの項目にも異常の所見があると診断されたときに、労働者の請求に基づいて行われます。

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