2022年3月に行われる韓国大統領選に、野党の保守系候補として前検事総長が名乗りあげた。これで大統領選の行方はどうなるのか。
前検事総長の出馬待望論はなぜ起きた
――文在寅政権と対立し検事総長を辞職、それ以前からも保守系で次なる大統領候補と評価されてきた尹錫悦(ユン・ソクヨル)氏が立候補を宣言しました。彼はなぜ大統領候補としての評価が高まったのでしょうか。
本人が政治家になるという意思を明らかにする以前から、韓国の保守層は尹氏を次期大統領候補にあげ始めた。これは非常に異例な現象だ。
尹氏は1961年生まれで、大学院までの学生生活以外に営んだ唯一の社会生活が33年間在職した検事だ。ごく単純な技能職の人生を生きてきた。「政治は総合芸術」という表現があるが、彼は政治とは程遠い人生を生きてきた。
そのような人が政界入りする前から、大統領候補になることを熱望されてきた。これは、韓国保守層の挫折と危機感で説明するしかない。
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