ソウル中央地方裁判所が4月に元慰安婦らの訴えを却下するなど、日韓関係に改善の動きが見え始めている。文政権の意向と、1年後に迫る大統領選への影響について聞いた。
判決は韓国内の空気の変化を反映
――韓国・ソウル中央地方裁判所が、元慰安婦らが日本政府を訴えた裁判で訴えを却下する判断を示しました。今回の判断について、どう思いますか。
2021年1月に別の元慰安婦らが日本政府を訴えた判決を踏襲したものになると予想していたので、正直なところ意外だった。
ただ、日本の裁判で原発再稼働の是非をめぐって異なる判断が示されたことがあるように、韓国の裁判所も異なる判断を示すことは当然ありうる。1月と今回の判決は同じソウル中央地方裁判所で出されたとはいえ、前回と今回とでは審理を担当した判事が異なっていた。
――2017年に文在寅政権が誕生して以降、日韓関係は最悪なままですが、この1~2年、関係を改善しようという姿勢もありました。今回の判決には、文政権側のそういった意向が反映したのではとの見方があります。
この記事は会員限定です。登録すると続きをお読み頂けます。
東洋経済ID 会員特典
東洋経済IDにご登録いただくと、無料会員限定記事を閲覧できるほか、記事のブックマークや著者フォロー機能、キャンペーン応募などの会員限定機能や特典をご利用いただけます。
東洋経済IDについての詳細はこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら