有料会員限定

アートと税金Q&A 相続税は?減価償却対象?

✎ 1〜 ✎ 10 ✎ 11 ✎ 12 ✎ 最新
著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

有料会員限定記事の印刷ページの表示は、有料会員登録が必要です。

はこちら

はこちら

縮小
(makaron*/PIXTA)

特集「アートとお金」の他の記事を読む

購入や売却、相続など、アートを資産として賢く活用するために押さえておきたい税制について、専門家が解説する。

Q. 海外オークションで絵を買ったらどんな税金がかかりますか。

2大オークション会社であるサザビーズ、クリスティーズのオークションは日本で開催されておらず、米ニューヨーク、英ロンドン、仏パリ、香港など海外の10カ所に会場を設けている。日本から最も近いのは香港だ。

オークションでアートを購入した場合、落札額とその15~25%相当の落札手数料に対して消費税がかかるのが一般的。だが香港の場合は消費税がかからない。関税も、美術品の場合は基本的にかからない(もっとも、作品がいすなどの什器や事務用品の形をしているなどの場合は、これがアートであるか否かについて当局と議論になることもある)。

税金や関税がかからない一方、日本に持ち帰るまでの費用がかさむことは覚悟しておいたほうがいい。手荷物として航空機内に持ち込めない作品を購入した場合、まず現地で日本の空港までの輸送費、輸送保険料、作品の梱包費を支払う。作品の発送までの間、倉庫の保管料を請求されるケースもある。空港に作品が到着すると通関業者への通関手数料、日本での消費税10%、国内の指定場所への輸送費を支払うことになる。それでようやく購入者の手元に届く。

関連記事
トピックボードAD