有料会員限定

話題の現代アート8作 美術ジャーナリスト・鈴木芳雄が選ぶ

印刷
A
A

現代美術は従来の価値観をひっくり返し、新たな価値を示してくれる。

音楽や文学と同じように、美術の歴史にも大小さまざまな革命が起こりました。新しいことをする人が次々に出てきた結果、われわれが知る現代美術にたどり着いたのです。

美術の考え方を変えた大革命が1917年にマルセル・デュシャンが制作した『泉』です。既製品の男性用小便器を置いただけで、これが作品だと主張しました。その後も、ヨーゼフ・ボイス、アンディ・ウォーホルらの作品を契機に、現代美術は少しずつ変容、進化を繰り返していきました。

現代美術は必ずしも美しいものだけではなく、また必ずしも精巧なものだけではありません。ではその役割とは何でしょうか?

1つは価値の転換です。今まで何とも思っていなかったものに価値を見いだしたり、新たに価値を与えたりする行為です。先ほどのデュシャンは、貴重なものが展示される場である美術館、博物館に男性用小便器を並べようとしました。

この発想の転換を400年前の千利休になぞらえる人もいます。利休はさっきまで生えていた竹を切って花入れにし、朝鮮の飯茶碗をお茶の茶碗に見立てるなど、価値を転換しました。

関連記事
トピックボードAD
連載一覧
連載一覧はこちら
トレンドライブラリーAD
人気の動画
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
トヨタが新型クラウンから始める販売改革の衝撃
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「サラダ」を食べる人が知らない超残念な真実
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
任天堂Switchが「6年目でもまだまだ売れる」根拠
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
平気で「漬物」を食べる人が知らない超残念な真実
会員記事アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
特集インデックス
アートとお金
美術ジャーナリスト・鈴木芳雄が選ぶ
美術史家・山下裕二が選ぶ
Part3 教養編|作家・中野京子が選ぶ
「アート思考」に企業が注目
ファンづくりに知恵を絞る
インタビュー/NHKエデュケーショナル 倉森京子
美術館館長が語るコロナ後の経営/森美術館 館長 片岡真実
Part2 美術館編
インタビュー/現代美術家 会田 誠
衰退する「画壇」の権威
相続税は?減価償却対象?
インタビュー/行政改革担当相 河野太郎
愛好家に聞く|精神科医 高橋龍太郎
愛好家に聞く|マネックスグループCEO 松本 大
100円からバンクシーが買える
著名ギャラリーが推薦
会社員がイチから始める
アート市場の陰の主役
ダ・ヴィンチに510億円の理由
インタビュー/クリスティーズジャパン社長 山口 桂
インタビュー/サザビーズジャパン社長 石坂泰章
コロナ禍で名作の争奪戦に、7兆円アート市場の狂騒
Part1 アートビジネス編
アートとお金
緩和マネーで爆騰!
トレンドウォッチAD
  • 新刊
  • ランキング
東洋経済education×ICT
有料会員登録のご案内