最先端のICT機器は学びにどのような効果をもたらすのか。
学校現場ではICT(情報通信技術)化が進み、数年前には想像できなかったほど子どもの学びが変わってきている。
電子黒板ICTシステム
オフィス家具や学校用品の専門商社として知られる内田洋行。東京中央区新川にある本社の最上階には、未来の学習空間を表現した「フューチャークラスルーム」を設置している。最新の教育ICT機器の情報を得ようと、全国から教師や教育関係者が頻繁に視察に訪れているという。
標準的な教室と同じ64平方メートルの部屋に並んだすべての机の上にはコンパクトなタブレットが置かれ、その画面に文字を書き込むと、前方の電子黒板にそのまま投影される。左側の壁一面の大型スクリーンには、海中の映像が広がり、実物大のサメが悠々と泳ぐ。さらに画面が切り替わり、大阪支店とつなげて双方向の会話が進む──。
ICT化によって子どもたちの学びがどう変わるのか、具体的に見ることができる。例えば、パソコンなどと接続して使う電子黒板は、拡大や縮小が自在に行えるため、児童は動物の実際の大きさを確認したり、重要な学習ポイントを理解したりしやすい。書画カメラ(実物投影機)と電子黒板を接続すれば、児童が作品を拡大して、教室で発表できる。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録いただくと、有料会員限定記事を含むすべての記事と、『週刊東洋経済』電子版をお読みいただけます。
- 有料会員限定記事を含むすべての記事が読める
- 『週刊東洋経済』電子版の最新号とバックナンバーが読み放題
- 有料会員限定メールマガジンをお届け
- 各種イベント・セミナーご優待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら