新学習指導要領の全面実施により、小学校の現場はどう変わるのか。日々の学校運営を通して認識している課題は何か。全国連合小学校長会会長を務める、江東区立明治小学校の喜名朝博・統括校長に話を聞いた。
──新学習指導要領の内容をどのように受け止めていますか。
これまでの学習指導要領改訂は学習内容の中身の増減に関するものが中心だった。今回の改訂はそれが少なく、理念が大きく変わっている。変化していく社会に対応できるよう、自ら学び続けていく資質、能力を養うというものだ。
──新学習指導要領を実施するうえでのポイントは何でしょうか。
今いちばん求められているのは「主体的・対話的で深い学びの視点からの授業改善」だ。新しい理念を体現したものだといえる。
先生が期待する答えを子どもが探る授業が増えているように感じる。先生が「そうだね」という答えを言ったらみんなで喜ぶという構図を変えないと、「主体的・対話的で深い学び」は実現できない。そもそも唯一の解法や正解などないのだから、子どもが不思議に思うことをみんなで話し合うのが大事。
あとは、地域と連携してよりよい学校教育を目指す「社会に開かれた教育課程」もキーワードだ。単に地域貢献や交流をするのではなく、明確な目標を立てて、地域と連携した学習やプログラムをつくっていくことが必要だ。
また、複数の教科の連携を図りながら授業をつくり、教育の効果を教師が検証し改善する「カリキュラム・マネジメント」も重要なポイントの1つだ。
やるべきことがたくさん
──4月から5、6年生の英語の授業時数が年70時間と倍増します。
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